こんにちは！看護師のMです。
段々気温も上がってきて、肌の露出が多くなる季節ですが、背中のニキビについて悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はこの背中のニキビについてお話ししていきますね。

まず背中のニキビというと、顔のニキビと同じと思いがちですが、実は違うのですよ！
顔はアクネ菌が原因であることに対し、背中や胸など体にできるニキビは主にカビの一種でもあるマラセチア菌が原因とされています。え？菌？カビ！？なんて思われた方もいらっしゃるかもしれないでしょうが、どちらの菌も普段私たちの皮膚に住み着いている常在菌なのですよ。ただ、皮脂が好物なので、皮脂の分泌が多くなったり、汗をかきやすいなる時期になるとそれに伴い、菌も活発になっていきます。
他に違うところは、顔のニキビは自然治癒することもありますが、体ニキビ（正式名称:マラセチア毛包炎)はなかなか自然治癒は難しいのです。逆に言えば、きちんと病院に行って治療すれば、治るニキビでもあるのですよ！

ちなみに当院ではニゾラールローションという抗真菌薬、顔のニキビの時にも使えるベピオゲルを患部にちょんちょん塗りすることを勧めています。これを数ヶ月行うとほぼ治ります。
また一度治っても再発することがあるので、普段から予防していくことも大切です！
難しいことじゃないですよ！例えば、シャンプーのすすぎ残しがないようしっかり洗い流す。髪の毛を洗った後に体を洗う。摩擦は背中ニキビに良くないので、洗うときはゴシゴシではなく柔らかいスポンジなどで優しく洗う。汗をかいて濡れたままの衣服で長時間いない、シーツはこまめにかえるなど、日頃から清潔に保っていくようにしてすべすべの肌を目指したいですね！